マイクロソフト「警告を受けなかったと言わせない」Basic 認証無効化期限迫る | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

マイクロソフト「警告を受けなかったと言わせない」Basic 認証無効化期限迫る

マイクロソフトは「メールは多くのお客様にとってミッションクリティカルなサービスであり、Basic 認証をオフにすることは潜在的に大きな影響を与える可能性があると理解している」ため、3 か月の再有効化を追加して計画を修正した。

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マイクロソフト「警告を受けなかったとは言わせない」Basic 認証無効化期限迫る

「警告を受けなかったと言わせない」

 3 年前、マイクロソフトは、自社ソフトウェア製品について、Basic 認証(Basic Authentication)から、より近代的で安全なユーザー認証方法への移行を開始することを発表した。それ以来、デスクトップ版 Outlook や Outlook モバイルアプリを含む多くの顧客向けアプリケーションを、セキュリティアップデートを通じて先進認証(Modern Authentication)に移行してきた。

 今回マイクロソフトは、Exchange Online でまだ Basic 認証が無効化されていないプロトコル(MAPI、RPC、オフラインアドレス帳、Exchange Webサービス、POP、IMAP、Exchange ActiveSync、リモートPowerShell など)について、10 月 1 日から無効化を開始するとユーザーに伝えている。

 過去 3 年間に何百万人ものユーザーがすでに Basic 認証から移行しており、マイクロソフトは何百万ものテナントで Basic 認証を無効にしている。しかし、2021 年 9 月に追加の注意喚起、そして今年の 5 月に再び告知を行ったにもかかわらず、多くのユーザーがまだ Basic 認証を使用し続けている。

 同社は、 Basic 認証からまだ移行していない人たちに、3 か月間の猶予を与えている。今週、マイクロソフトはブログの投稿で、この変更について知らない、あるいは準備ができていない顧客のために計画を修正していると述べた。


《The Register》

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