富士通株式会社は6月29日、機械学習工学研究会(MLSE)より発行される機械学習システムセキュリティガイドラインで開発した分析ツールの無償公開を発表した。
同ツールは、AIに潜むセキュリティリスクをAIシステムの開発者自身が分析できるツールで、AIセキュリティの知見を活用し、防御対象の攻撃を代表的な22種に絞り込み、Yes/No形式質問に回答することで脅威となる攻撃の種類や要因等を分析し、アタックツリーで可視化して表示し対策案を提示する。
本技術は日本ソフトウェア科学会 機械学習工学研究会(MLSE)の機械学習システムセーフティ・セキュリティWGにおける機械学習システムセキュリティガイドライン策定委員会で6月30日に正式公開されるガイドラインVersion1.0に掲載し、分析ツールを同委員会が無償公開する。
同ツールでは、多くのAIシステム開発者が利用しフィードバックすることで、更なる分析精度の向上を目指す。