気送管システムで DOOM をプレイ !? ハッカーが病院システムの脆弱性指摘 | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

気送管システムで DOOM をプレイ !? ハッカーが病院システムの脆弱性指摘

気送管システム(Pneumatic Tube System:PTS)をご存じだろうか。カルテや薬、サンプルなどを入れたカプセルをチューブを使って運ぶシステムだ。国内でも大病院で導入しているところもあり、海外でも現役のシステムだ。そしてハッカーたちはこのシステムも見逃さない。

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ベン・セリー(左)とバラク・ハダダ(右)
  • ベン・セリー(左)とバラク・ハダダ(右)
  • 発想・実装は古くからある。
  • 病院PTSの概念図
  • ディバータ―の構造
  • 脆弱性が発見されたPTSステーションの例
  • 物理アクセスを許すと、保護されていないSDスロットから汚染ファームウェアを仕込める
  • Swisslog社のステーションコンソール画面
  • ネットから侵入しDOOMプログラムをインストール

 気送管システム(Pneumatic Tube System:PTS)をご存じだろうか。カルテや薬、サンプルなどを入れたカプセルをチューブを使って空圧で運ぶシステムだ。国内でも大病院で導入しているところもあり、海外でも現役のシステムだ。そしてハッカーたちはこのシステムも見逃さない。

 とはいっても、犯罪者やアンダーグラウンドハッカーではなくホワイトハッカーだ。ベン・セリーとバラク・ハダダは Armis のセキュリティアナリスト。Armis は重要インフラ、制御システム領域のデバイスセキュリティを担う企業で、各種病院システムも事業ドメインに含まれている。

 ベンとバラクは、北米でメジャーな PTS( Swisslog社製 Translogic)の脆弱性を研究し、パッチ、修正対応に貢献した。そして 2 名は昨夏開催された Blackhat USA 2021 にて、その概要を発表している。本稿ででは蔵出しで講演の概要をお伝えする。


《中尾 真二( Shinji Nakao )》

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