マイクロソフトのVasu Jakkal氏が女性がサイバーセキュリティに従事することの必要性について3月8日、ブログで発表した。
Vasu Jakkal氏は世界のサイバーセキュリティの労働力に占める女性の割合は2021年で約25%に留まると指摘し、どうすればより多くの女性がサイバーセキュリティに従事できるか述べている。
サイバー攻撃者は多様な背景があり、彼らを理解し対抗するために、防衛側のコミュニティも同様に多様でなければならないとし、サイバーセキュリティ分野で250万人以上という大規模な人材不足に直面し、あらゆる規模のセキュリティ・チームや組織に負担を強いている現状を取り上げ、これまでにないグループの雇用と指導を意図的に拡大する必要があると説いている。
研究によると、思想やリーダーシップの多様性はビジネスにとって有効で、Cloverpop社の調査では、性別が多様なチームは73%の確率でより良いビジネス上の意思決定を行っていることが明らかになっている。
マイクロソフトセキュリティでは、サイバーセキュリティにおける男女格差に拍車をかけている力学を明らかにするため、同社がそれらの障壁を克服するための戦略を探るために調査を行ったところ、ほとんどの回答者(83%)は「サイバーセキュリティには女性にチャンスがある」と回答したが、女性回答者の半数以下(44%)は、この業界に十分に代表者がいないと考えていることが判明した。
サイバーセキュリティは女性にとって伝統的なキャリアの選択肢ではないと多くの回答者が偏見を示し、「ハイテクに興味を持つ女性は少ない」、「女性は介護が得意なので、コンピュータに飽きる」と言った回答もあった。サイバーセキュリティは「複雑すぎる」職業であると考える女性の割合は71%と男性の61%よりも高く、サイバーセキュリティの求人広告に応募する資格があると感じるのは、女性(10%)よりも男性(21%)の方が多く、男性(21%)よりも女性(27%)の方が「テクノロジー分野には男性の方が適している」と考えていることを取り上げ、Vasu Jakkal氏は「胸が痛みますね」とコメントしている。