独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月15日、pfSense における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社イエラエセキュリティの渡部裕氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・CVE-2021-20729
pfSense CE Software バージョン 2.5.2 およびそれ以前
pfSense Plus Software バージョン 21.05 およびそれ以前
・CVE-2022-26019、CVE-2022-24299
pfSense CE Software バージョン 2.6.0 より前
pfSense Plus Software バージョン 22.01 より前
pfSenseには、下記の複数の脆弱性が存在し、想定される影響は各脆弱性により異なるが、次のような影響を受ける可能性がある。
・クロスサイトスクリプティング(CVE-2021-20729)
→悪意のある URL を通じて captive ポータルログインページへアクセスさせられたユーザのWebブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される
・アクセス制限不備(CVE-2022-26019)
→ NTP GPS 設定の変更権限を持つユーザによって、ファイルシステム上の既存ファイルを書き換えられ、結果として任意のコマンドを実行される
・不適切な入力確認(CVE-2022-24299)
→ OpenVPN クライアントまたはサーバの設定の変更権限を持つユーザによって、任意のコマンドを実行される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版にアップデートするよう呼びかけている。