女性として初めて商用コンピュータのプログラミングを手掛けた英国のプログラマ、メアリー・クームス氏が 2 月 28 日、93 歳で死去された。
クームス(旧姓ブラッド)氏は、1929 年 2 月 4 日、ロンドン北西部で、ウィリアム・ブラッド氏とルース・ブラッド(旧姓ペトリ)氏の間に生まれた。ロンドン大学クイーン・メアリー校でフランス語の優等学士号を取得し、卒業した。スイスでひと夏の間を英語教師として勤めた後、1952 年に帰国し、食品チェーン・J.リヨンズ&カンパニー社のアイスクリーム販売事務所にて臨時の職を得た。
それから間もなくして、同社の統計局に管理職の研修生として入ることになる。当時、J.リヨンズ社は、ロンドンに 250 軒のティーショップと数軒のコーナーハウスを持つチェーンを統括しており、そこでコンピュータを会社の業務に応用することに興味を持ち始めた。同社は、「リヨンズ電子オフィス(LEO)」のプログラミングを担当できる人材を求めて、試験を計画した。