独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月22日、EC-CUBE及びEC-CUBE 用プラグイン「メルマガ管理プラグイン」における脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。三井物産セキュアディレクション株式会社の山本健太氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
EC-CUBE 3.0.0 から 3.0.18-p3 まで (EC-CUBE 3系)
EC-CUBE 4.0.0 から 4.1.1 まで (EC-CUBE 4系)
メルマガ管理プラグイン
ver4.0.0 から 4.1.1 まで (EC-CUBE 4系向け)
ver1.0.0 から 1.0.4 まで (EC-CUBE 3系向け)
株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE には、HTTP Host ヘッダの処理に脆弱性が存在し、遠隔の第三者によってEC-CUBE ユーザに URL の一部が改ざんされたパスワード再発行用のメールが送信される可能性がある。
TRUSTED_HOSTS を設定することで、本脆弱性の影響を回避することが可能となり、イーシーキューブではEC-CUBE 4系向けに TRUSTED_HOSTS の設定機能が追加されたEC-CUBE 4.1.2 を提供している。
また株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE 用プラグイン「メルマガ管理プラグイン」には、クロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性が存在し、当該プラグインがインストールされた EC-CUBE にログインした状態の管理者権限を持つユーザが細工されたページにアクセスした場合、意図せずメールマガジンテンプレートや送信履歴が削除される可能性がある。
JVNでは開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。