デジタルアーツ株式会社は9月22日、2021年上半期に収集した国内外のフィッシングサイトURLのドメインを集計したレポートを公開した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出自粛によるインターネット通販の利用増加などを背景にフィッシングサイトは増加傾向にあり、ワクチン接種や特別定額給付金を騙るなど新型コロナの話題に便乗しフィッシングサイトに誘導する手口も確認されている。 同レポートでは、2021年上半期(1~6月)に確認した国内外のフィッシングサイトURLのドメインを集計、フィッシングサイトのドメイン文字列に最も多く使用されたのは「amazon」で4.73%、次いで「payee」が4.54%、「secure」3.36%、「.co.jp」が3.21%と続いている。なお、「.co.jp」「.com」は、トップレベルドメインではなく、サブドメインとして使われたためとしている。 世界のトップレベルドメイン数は2021年8月時点で1,589種類あり、シェア1位は「com」で53.74%と半数以上を占め、2位が「org」で4.44%、3位は「ru」が4.09%、4位は「net」が3.70%と続き、「jp」は全体の0.80%程度であった。その中で、フィッシングサイトが使用するトップレベルドメインは、「com」が48.39%で1位に、2位が「org」で4.96%までは同じ順位だが、3位は「xyz」で4.14%、4位は「cn」で4.04%と異なる結果になった。 フィッシングサイトが使用するサブドメインの文字列のみを集計したところ、「サブドメイン無し」が53.29%で半数以上を占め、「mail」1.26%、「amazon」0.69%、「amazon.co.jp」0.54%と続いた。