「ワシントンD.C.に行きたいか !?」~ 大統領カップ争奪、サイバー人材発掘育成クイズ | ScanNetSecurity
2024.03.28(木)

「ワシントンD.C.に行きたいか !?」~ 大統領カップ争奪、サイバー人材発掘育成クイズ

アメリカは、2019年から「大統領杯サイバーセキュリティ競技」(President's Cup Cybersecurity Competition)を開催している。2020年に続き2021年も開催が決定した。どんな大会でどんな狙いがあるのだろうか。

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 アメリカ合衆国は、2019 年から「大統領杯サイバーセキュリティ競技」( President's Cup Cybersecurity Competition )を開催している。2020 年に続き 2021 年も開催が決定したという。どんな大会でどんな狙いがあるのだろうか。

●予選はクイズ形式で決勝進出10名、5チームを選抜

 「大統領杯サイバーセキュリティ」(以下、大統領杯)はアメリカ国土安全保障省、サイバーセキュリティ庁( CISA )が主催する政府機関の人材発掘プログラムだ。全米から参加者を募り、CTF などのサイバー競技、コンテストによって優秀な人材の発掘・育成につなげようという取り組みだ。

 2019 年の第 1 回大会は、9 月に予選がスタートした。予選はジョーパディフォーマットと呼ばれるクイズ形式。アメリカのクイズ番組に由来する方式だが、日本では「クイズグランプリ」の形式といえば特定年齢層以上には伝わりやすい。横に問題ジャンル、縦に点数が升目に並んでおり、正解した得点が加算されていく。

 競技は全 3 ラウンド行われる。第 1 ラウンドは 1,000 人以上の参加者で行われる。個人戦上位 100 人、団体戦上位 20 %のチームが第 2 ラウンドに進むことができる。第 2 ラウンドでは、さらに個人戦上位 10 人、団体戦上位 5 チームに絞り込まれる。ここまでが予選となり第 3 ラウンドは決勝として、ワシントンD.C.にある CISA ラボで個人・団体が 10 の課題に取り組む。

 決勝は初日に個人戦。2 日目に団体戦が行われる。時間は 8 時間でどれだけ課題をクリアできたか(旗がとれたか)を競う。課題は CTF に分類可能だが、課題環境とシナリオに工夫がある。
《中尾 真二( Shinji Nakao )》

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