世界で最初のランサムウェアは1984年に登場、Cドライブのファイルを暗号化し、200ドル足らずの現金の支払を要求する冴えないトロイの木馬ウイルスに過ぎず、脅しに応じる者はほとんどいませんでした。しかしその後、身代金支払いの決済手段として、足のつかない仮想通貨を用いるという革新によって同攻撃手法は急成長し、悪名高いWannaCryのアウトブレイク等を経て、大企業を狙い数億円の身代金要求を行う「Big Game Hunting」と呼ばれる手法や、データを暗号化するだけでなく広く一般に公開すると二重に恐喝する手法、RaaS(ランサムウェア・アズ・ア・サービス)と呼ばれる代理店制度採用など、いまやサイバー犯罪の「ゴールドラッシュ」と呼ばざるを得ない隆盛と猖獗の状況を迎えています。