内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は5月7日、大型連休明けに確認が必要な情報について注意喚起を行った。NISCでは国内において、ランサムウェアの感染によるデータ暗号化や業務情報・個人情報が窃取される事例が相次いで確認されていることを踏まえ、大型連休明けに確認が必要となる情報について、重要インフラ事業者等のサイバーセキュリティ確保のため注意を呼びかけている。1点目は、新種のランサムウェア「FiveHands」に関して米国CISAが解析レポートを公開、同レポートによるとVPN装置の脆弱性を悪用し本ランサムウェアに感染させる事例が確認されている。2点目は、Ivanti製VPN製品「Pulse Connect Secure」9.1Rx/9.0Rxの脆弱性について、NISCで4月21日に回避策の実施等について注意喚起したが、5月3日にセキュリティパッチが公開されたことを案内している。3点目は、VMware 製ソフトウェア「VMware vRealize Business for Cloud」(7.6より前のバージョン)について、深刻度「Critical」に分類するリモートコード実行が可能な脆弱性が存在しており、最新のバージョンに更新するよう呼びかけている。4点目は、Cisco SD-WAN vManage、Cisco HyperFlex HX 等を含む複数の Cisco Systems 製品について、認証されていない第三者がリモートでコードを実行可能な脆弱性が存在しており、最新のバージョンに更新するよう呼びかけている。