ラック連結業績予想修正し特別損失計上、日本貿易保険元顧問の不適切行為に関与せずも協議長期化のため | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

ラック連結業績予想修正し特別損失計上、日本貿易保険元顧問の不適切行為に関与せずも協議長期化のため

株式会社ラックは4月16日、2020年11月10日に公表した通期の連結業績予想の修正および特別損失の計上に関して発表した。

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株式会社ラックは4月16日、2020年11月10日に公表した通期の連結業績予想の修正および特別損失の計上に関して発表した。

同社では2020年11月10日に、売上高440億円、営業利益15億1千万円、経常利益16億2千万円、親会社株主に帰属する当期純利益10億円、1株当たり当期純利益39円12銭としていたが、今回修正予想では、売上高436億9千万円、21億1千万円、22億4千万円、3億円、1株当たり当期純利益11円74銭と予想を修正した。

同社では予想修正について、営業利益、経常利益は前回予想を上回る見込みで、その主な要因は、年度末にかけて需要が拡大する教育・訓練サービスや診断サービスがセキュリティ対策への意識の高まりから想定以上に伸長した他、悪質かつ巧妙なサイバー攻撃の増大で緊急対応サービスが企業内のセキュリティ体制強化に向けて拡大する等、サービス関連の伸長で利益が予想を上回る見通しであること、販売・管理費抑制の効果等によるという。

なお親会社株主に帰属する当期純利益については、特別損失を計上することから下回る見込み。

同社では特別損失の計上について、株式会社日本貿易保険と2017年3月31日付で総額47億円の次期貿易保険システム業務システム開発請負契約を締結し、システム開発を行っていたが、2018年10月23日に日本貿易保険から「次期貿易保険システム開発の入札等における不正について」の発表があったことを受け、ラックで設置した外部弁護士を含めた調査委員会がまとめた調査報告書では、本契約においてラック社員が日本貿易保険の元顧問の不適切行為に不当に関与した事実は認められないと結論づけられており、現在の契約の取り扱いに関して協議を続けているが、2年を超える長期にわたっているため、本契約に基づき計上している仕掛品等については長期滞留の状況にあること等に鑑み、会計監査人と会計上の取り扱いを協議した結果、個別決算および連結決算において、長期滞留仕掛品評価損 12億4千8百万円を特別損失として計上している。
《ScanNetSecurity》

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