経済産業省は4月1日、スマートホームにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策の考え方や各ステークホルダーが考慮すべき最低限の対策について整理した「スマートホームの安心・安全に向けたサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」を策定し公開した。経済産業省では2018年3月13日に、産業サイバーセキュリティ研究会ワーキンググループ1(WG1)の下にスマートホームサブワーキンググループ(スマートホームSWG)を設置、スマートホームにおける安心で安全な暮らしを実現するための基本的な指針の考え方について検討を行ってきた。スマートホームSWGでは、スマートホームにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策の考え方や、各ステークホルダーが考慮すべき最低限の対策をまとめたガイドライン原案について、2020年7月29日から8月31日までパブリックコメントを実施、策定に向けた検討を進めてきた。本ガイドラインでは、知識やバックグラウンドが様々なステークホルダーに対応するため、シンプルな対策ガイドから、具体的な対策要件や国際標準との対比まで、セキュリティ対策を階層的に整理している。本ガイドラインでは、2章でセキュリティ対策の検討の考え方を、3章でスマートフォームにおけるセキュリティ上の脅威を、4章でスマートホームに求められる最低限のセキュリティ対策について述べ、添付資料でサイバー攻撃と脆弱性等の事例も掲載している。