独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月26日、baserCMS における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVE-2021-20681、CVE-2021-20682は情報科学専門学校の小田切祥氏が、CVE-2021-20683は山口翔生氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。baserCMS 4.4.5 より前のバージョンJVNによると、baserCMSユーザー会が提供する baserCMS には、固定ページ編集画面における JavaScript 入力制限不備(CVE-2021-20681)、OS コマンドインジェクション(CVE-2021-20682)、ブログ記事編集機能における JavaScript 入力制限不備(CVE-2021-20683)の脆弱性が存在する。想定される影響は各脆弱性により異なるが、当該製品を使用しているサイトにアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2021-20681、CVE-2021-20683)、当該製品に管理者権限でアクセスすることにより任意の OS コマンドを実行される(CVE-2021-20682)可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートするよう注意を呼びかけている。