株式会社日立製作所は3月4日、IoT機器などの製品セキュリティにおける脅威・脆弱性情報を収集・分析する「脅威インテリジェンス提供サービス(AI機能強化版)」を4月1日から販売開始すると発表した。同社では、2004年からサイバーセキュリティ対策を行う組織HIRT(Hitachi Incident Response Team)を立ち上げ、同業種での脅威情報を共有するISACの活動などで情報収集しながら、日立グループの情報システムおよび制御システム関連製品における脆弱性対策やインシデント対応を推進、本実績やノウハウを活用し、PSIRT(Product Security Incident Response Team)の構築・構想策定を行うコンサルティングソリューションと、脅威・脆弱性情報の分析・一元管理を行うプラットフォーム・運用ソリューション「日立PSIRTソリューション」として提供している。同社では今回、「日立PSIRTソリューション」で提供していた「脅威インテリジェンス提供サービス」をAIで強化、サイバーセキュリティにおける情報検索が可能な収集ツールを活用し、ハッカーやリサーチャーが利用するサイトやダークウェブなど膨大なデータソースを対象に、関連する業界や製品に関する脅威・脆弱性情報を効率的に収集し、利用者に関連する情報を同社独自のAIによって選別、サイバー攻撃の脅威に対するリスク評価や影響を分析したレポートを迅速に提供する。本サービスは、主に自動車や医療機器、建設機械などの産業分野を対象に4月1日から提供開始、価格は個別見積となる。