独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月5日、sudoにヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。sudo バージョン 1.8.2 から 1.8.31p2sudo バージョン 1.9.0 から 1.9.5p1JVNによると、sudoにはコマンドの引数に設定された特殊文字のエスケープ処理の実装に起因したヒープベースのオーバーフローの脆弱性が存在し、ローカルの第三者によって権限昇格され管理者権限でコマンドを実行される可能性がある。macOS、AIX、Solaris においても影響を受ける可能性があると報告がされているが、2021年2月5日時点では発見者による確認は実施されていない。また、本脆弱性の影響が確認されていない OS やディストリビューションにおいても影響を受ける可能性があるという。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へとアップデートするよう注意を呼びかけている。
Microsoft Windows の cldflt.sys における検証不備により管理者権限を用いた任意のファイルの作成が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2021.1.26 Tue 8:10