独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月1日、トレンドマイクロ株式会社製ウイルスバスター クラウドのインストーラにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。ウイルスバスター クラウド バージョン16ウイルスバスター クラウド バージョン15JVNによると、トレンドマイクロ株式会社製ウイルスバスター クラウドのインストーラには、DLL 読み込み時の検索パスの不適切な処理に起因した権限昇格の脆弱性、特定の Windows システムディレクトリにインストーラを配置することによる権限昇格の脆弱性、シンボリックリンクを悪用した権限昇格の脆弱性が存在し、第三者により管理者権限を取得され任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新のインストーラ(バージョン16.0.1409)を使用し、「ウイルスバスター クラウド バージョン15」を使用している場合は最新版へのアップグレードを推奨している。
Microsoft Windows の cldflt.sys における検証不備により管理者権限を用いた任意のファイルの作成が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2021.1.26 Tue 8:10