独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月27日、インフォサイエンス製の複数のログ管理ツールにおける OS コマンドインジェクションの脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。三井物産セキュアディレクション株式会社の塚本泰三氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。Logstorage バージョン 8.0.0 およびそれ以前ELC Analytics バージョン 3.0.0 およびそれ以前JVNによると、インフォサイエンス株式会社が提供する複数のログ管理ツールには、様々なログ収集方法の一つとして当該製品への FTP によるアップロード機能を提供しており、管理者が FTP アップロードを受け付けるよう設定が可能で、同機能を有効にしている状況で、管理者が設定するログ処理を行うScriptHandlerに入力値の取り扱いに関する不備がある場合、細工されたログを FTP でアップロードされることで、当該製品が稼働するサーバ上で任意の OS コマンドを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするか、ScriptHandler が処理を行う対象ファイル名パターンをカンマを含むファイル名で実行されない設定にするよう回避策を適用するよう注意を呼びかけている。
Microsoft Windows の cldflt.sys における検証不備により管理者権限を用いた任意のファイルの作成が可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2021.1.26 Tue 8:10