Facebook Japan株式会社は11月27日、コミュニティ規定施行レポートの第7版(英語のみ)を公開したと発表した。同レポートでは2020年第3四半期(7月から9月まで)におけるポリシーの施行状況について、Facebookが掲げる12のポリシーとInstagramが掲げる10のポリシーに関する指標に則っている。同レポートでは新たに、グローバルにおけるFacebook上のヘイトスピーチの表示頻度を追加、2020年第3四半期のヘイトスピーチの表示頻度は0.10%~0.11%で、件数で言えばコンテンツの閲覧数1万回当たりに含まれるヘイトスピーチの数は10~11件であった。同社では、継続的なAIへの投資により、利用者の報告より前に多くのヘイトスピーチを積極的に発見し削除可能となった。第3四半期におけるFacebook上で措置を講じたコンテンツの数は以下の通り。・2,210万件のヘイトスピーチに関するコンテンツ、そのうち約95%はFacebookが事前に検出・1,920万件の暴力的なコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数1,500万件から増加)・1,240万件の児童のヌード・性的搾取のコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数950万件から増加)・350万件のいじめや嫌がらせのコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数240万件から増加)第3四半期におけるInstagram上で措置を講じたコンテンツの数は以下の通り。なお、Instagramでのヘイトスピーチの事前検知率の向上は、英語、アラビア語、スペイン語の自動検知技術の改善と自動化技術の拡大によるとのこと。・650万件のヘイトスピーチに関するコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数320万件から増加)、そのうち約95%を事前に識別(第2四半期の検出率約85%から上昇)・410万件の暴力的なコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数310万件から増加)・100万件の児童のヌード・性的搾取に関するコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数48万件から増加)・260万件のいじめ・ハラスメントに関するコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数230万件から増加)・130万件の自殺・自傷行為に関するコンテンツ(第2四半期に措置を講じたコンテンツ数28万件から増加)同社では、プラットフォーム上の有害なコンテンツを削除し、ファミリーアプリの利用者の安全を守るために、テクノロジーやコミュニティ規定の施行に関する取り組みを継続的に改善するとのこと。