国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は11月18日、「機械学習システムの品質評価テストベッドα版(機能限定)」を企業・大学などの開発者向けにオープンソースソフトウエアとして同日から公開した。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と産総研では、人と共に進化するAIシステムの実現に向け基盤技術の開発に取り組んでおり、AIシステムに関する品質の指標と測定プロセスを提供する「機械学習システムの品質評価テストベッドα版(機能限定)」を開発、本テストベッドの利用で、AIシステムの品質を定量的に評価するとともに、開発プロセスや評価記録・検証など包括的な支援を行うことが可能となり、品質に関する不透明性の解消やビジネス活用の加速が期待できる。本テストベッドは、AIシステム開発者、AIシステム品質評価者、評価手法開発者が共同で参加し、AIシステム開発時に品質管理で用いる学習・検査などのツールを組み込み、開発プロセス支援と評価記録・検証とを両立させる作業環境を提供するソフトウエア群で、「AIシステム評価パッケージ(AIT)」作成ツール、品質アセスメントWebサーバ、評価レポート作成アプリケーションの三つの要素で構成されている。産総研では今後、引き続きNEDOの「人と共に進化する次世代人工知能に関する技術開発事業」で、データの前処理・可視化・工程管理追跡など機能強化を行うとともに、さまざまなAITの収集・管理・共有が可能なオンラインストレージを構築しテストベッドと一体化したβ版の公開を目指す。
日本企業台湾現地法人に2重恐喝ランサムウェア/北朝鮮の多次元APT攻撃/FBIが中国人スパイ実録風動画公開 ほか [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2020.11.5 Thu 8:20