独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月23日、Chocolateyが提供するBoxstarterのDLL読み込みに関する脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。Boxstarter version 2.12.0 およびそれ以前BoxstarterはChocolateyを利用したWindowsシステムの設定管理ツールで、インストール時に「C:\ProgramData\Boxstarter」フォルダに適切なACLが設定されず、そのため管理者権限を持たないWindowsユーザによって当該フォルダに悪意のあるDLLファイルを配置され、また、当該フォルダはシステム環境変数PATHに追加されるため、配置された悪意のあるファイルを読み込み、SYSTEM権限で任意のコードを実行してしまう可能性がある。想定される影響としては、特別に細工されたDLLファイルを特定のパスに配置されることで、当該製品がインストールされたWindowsシステムにおいて、SYSTEM権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。