BBソフトサービス株式会社は9月30日、「2020年8月度のインターネット詐欺リポート」を公開した。同レポートでは今回、ECサイトをかたるフィッシング詐欺の増加について取り上げており、過去1年間に詐欺ウォールで収集したECサイト事業者をかたるフィッシング詐欺サイト数は2020年1月から増加傾向にあり、8月には720件と前年同月比5.1倍となっている。また、フィッシング詐欺サイトのブランドランキングでは、7月から継続して上位2位をECサイト事業者であるAmazonと楽天が占め、8月にはヨドバシカメラが初めて上位10位以内にランクイン、今後も増加する可能性があり注意を呼びかけている。フィッシング詐欺の主な手口は、社名もしくはブランド名を詐称した偽のメールやショートメッセージサービス(SMS)から、偽のログインページにアクセスさせ、ログイン情報やクレジットカード情報、その他個人情報を詐取するもので、特にSMSを利用し誘導する手口(スミッシング)は、電話番号のみでメッセージ送信が可能なため、スマートフォン保有者であれば標的になる可能性がある。ECサイト事業者をかたる偽のメールやSMSには、会員個人情報を更新できませんでした、お支払い方法の情報を更新してください、お客さまのアカウントで異常な行為が検出された等の内容が含まれていることが多く、メール文面が正規のものであるか確認するよう呼びかけている。同社ではフィッシング詐欺被害防止のために、メールやSMSで案内されたURLが正規URLかを確認することと、SSL通信が提供されているかをチェックすることを挙げている。