日本通信株式会社は8月19日、同社の特許技術であるFPoS(Fintech Platform over SIM、エフポス)を応用したセキュアなIoTプラットフォームの開発に関し、トレンドマイクロ株式会社と共同で実証実験を米国で行い完了したと発表した。同社によると、トレンドマイクロ社とはローカル5Gを使ったIoTネットワークに関し、両社が持つ技術を用いることで安全・安心なIoT基盤の構築が可能になるとの考えで一致し、今回の実証実験を行った。実証実験では、実際のローカル基地局ネットワーク下において同社が進める米国のCBRSネットワークを使用し、トレンドマイクロ社のMobile Network Security(MNS)技術と同社のFPoS技術、特にSIM内で秘密鍵と公開鍵を生成しSIM内で暗号化や署名等を行う技術を組み合わせを行った。同社では、今回のフェーズが成功裏に完了したため、次のフェーズではIoT端末におけるSIM内でブロックチェーンに直接上げられるデータを生成し、IoT端末からブロックチェーンに直接データを送ることで中間地点におけるIoTデータの改竄を排除したIoT基盤を構築予定。同社は、安全な通信を提供するためにFPoSの商用化を進めると同時に、FPoS技術の金融分野以外への活用の取り組みを進めるとのこと。