マカフィー株式会社は7月、「McAfee Labs COVID-19脅威レポート:2020年7月」を発表した。同レポートではCOVID-19関連の攻撃の詳細をまとめており、さらに同レポートを補完し、レポート発行後の状況をフォローするために「McAfee COVID-19 脅威ダッシュボード」の提供を開始した。同レポートでは、サイバー犯罪者はCOVID-19のパンデミックに伴って在宅勤務が増えた機会を狙い、COVID-19をテーマにしたランサムウェア、RDP エクスプロイト、詐欺 URL、スパム等を使用し在宅勤務の従業員を騙そうとしており、COVID-19関連脅威は非常に数が多く様々な攻撃手法が用いられていると報告している。グローバルな規模で在宅勤務への急激かつ大幅なシフトが起こる中、2020年1月から4月までのクラウド利用データを収集したところ、クラウドサービスを標的とした外部脅威は630%増加、特にMicrosoft Office 365のようなコラボレーションサービスに集中していた。また、クラウドアカウントで内部および外部脅威イベントが増加したのは輸送、物流、教育、政府機関で、これらの業界はクラウドサービスの生産性ツールの利用が増加したため、攻撃者はその波にのってアカウントアクセスやデータの抜き出しを試みているとのこと。