独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月9日、三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-R シリーズのユニットにリソース枯渇の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。開発者が製品利用者への周知を目的に報告を行った。脆弱性の影響を受けるのは、MELSEC iQ-R シリーズのユニットのうち、次の製品形名とファームウェアバージョンのもの。・R04/08/16/32/120CPU、R04/08/16/32/120ENCPU ファームウェアバージョン "39" およびそれ以前・R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "7" およびそれ以前・R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "20 " およびそれ以前・R08/16/32/120PCPU 全バージョン・R08/16/32/120PSFCPU 全バージョン・RJ71EN71 全バージョンこれらのバージョンには、リソース枯渇の脆弱性(CVE-2020-13238)が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者から大量の不正なパケットを短時間に受信すると、Ethernet ポートの通信がサービス運用妨害 (DoS) 状態となる可能性があり、復旧にはリセットは必要になる。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにアップデートするよう呼びかけている。
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