フィッシングは640%の増加、HTTPS導入率は27%に--年間レポート(ウェブルート) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

フィッシングは640%の増加、HTTPS導入率は27%に--年間レポート(ウェブルート)

ウェブルートは、「ウェブルート脅威レポート2020」を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
「ウェブルート脅威レポート2020」
ウェブルート株式会社は5月12日、「ウェブルート脅威レポート2020」を発表した。同レポートは、同社のクラウドベース機械学習アーキテクチャであるWebroot脅威インテリジェンスプラットフォームで取得・分析したもの。2019年年間におけるマルウェア、ランサムウェア、高リスクURL、フィッシング攻撃、悪質なIPアドレス、有害なモバイルアプリなどの状況と今後の予測がまとめられている。

レポートによると、サイバー犯罪者らは日々防御を回避する新たな方法を探し続けている一方で、長く利用されてきた伝統的な犯行手口を展開している実態が明らかになったとしている。その顕著な例として、フィッシング攻撃の640%増とWindows 7を狙うマルウェアの125%増を挙げている。フィッシングは急激な増加を示しており、すべてのサイトに対するフィッシングサイトの割合は、2019年1月には0.15%だったのが、12月には0.96%まで増加した。また、HTTPSを使用するフィッシングサイトは、2018年の15%から2019年には27%に上昇している。

ランサムウェアによるサイバー攻撃では、攻撃者が企業とそのインフラについて学び、成功の可能性を高めることに注力していることがわかった。また、身代金の金額が上昇しており、平均額は第1四半期の36,295ドルから第4四半期には41,198ドルに上がっている。レポートではこのほか、悪意のあるURLの1/4は悪意のないサイトでホストされていること、Windowsエクスプロイトに関連するIPアドレスが360%増加したことなどを紹介している。
《ScanNetSecurity》

編集部おすすめの記事

特集

調査・レポート・白書・ガイドライン アクセスランキング

  1. 1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

    1,952 社から 9,208 件の報告 ~ 2023年度 Pマーク付与事業者の個人情報取扱いにおける事故

  2. ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

    ランサムウェアの種別特定やセカンドオピニオンも ~ セキュリティ企業も頼りにできる JPCERT/CC

  3. 世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

    世界中の警察官が考える現在/未来の脅威「インターポール世界犯罪動向2022」公表

  4. 「シャドーアクセスとは?」CSAJ が定義と課題をまとめた日本語翻訳資料公開

  5. フィッシングサイトのドメイン「top」が最多、デジタルアーツ調査

  6. 2023 年度の情報セキュリティ市場は 1 兆 4,628 億円 9.8 %成長 ~ JNSA調査

  7. 取締役や幹部への罰金 禁固 罷免 解雇 ~ サイバー攻撃後の被処罰最多は APJ 地域

  8. 「無料求人広告」無料期間終了後 高額請求、法人間のトラブル事例

  9. Proofpoint Blog 36回「身代金を払わない結果 日本のランサムウェア感染率減少? 感染率と身代金支払率 15 ヶ国調査 2024」

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×