個人情報持ち出し選挙に利用した元職員へ損害賠償請求を提訴(平塚市) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

個人情報持ち出し選挙に利用した元職員へ損害賠償請求を提訴(平塚市)

神奈川県平塚市は3月24日、2019年8月8日に公表した同市の元職員による個人情報等を含む電子ファイル持ち出しについて、元職員への損害賠償請求を横浜地方裁判所小田原支部に提訴したと発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
神奈川県平塚市は3月24日、2019年8月8日に公表した同市の元職員による個人情報等を含む電子ファイル持ち出しについて、元職員への損害賠償請求を横浜地方裁判所小田原支部に提訴したと発表した。

これは同市教育委員会社会教育部スポーツ課の元職員で現平塚市議会議員である渡部亮氏が、同課の管理する個人情報等を含む電子ファイルを持ち出し選挙運動に利用した疑いに対し、同市では謝罪文書の送付対応で損害を受けたため、同氏に対し損害賠償請求に係る訴えを提起するため、地方自治法第96条第1項第12号の規定により市議会3月定例会に議案を提出し議会の議決を求めると2020年2月7日に公表した件について3月17日に議案が可決、3月24日に同氏への損害賠償請求を横浜地方裁判所小田原支部に提訴したというもの。

同市では渡部亮氏に対し、金221万620円と本訴状送達の日の翌日から支払済みまで法定利率による金員の支払と訴訟費用の負担を求めている。

なお同市では、本事案を組織として防止することができなかった管理体制に対する責任や、市民、社会に与えた影響等を総合的に考慮し、市長、副市長、教育長の給与を2019年10月1日から12月31日まで下記の通り削減している。

市長10%(605,379円)
副市長7%(352,342円)
教育長7%(308,568円)

3月27日現在、渡部亮氏のWebサイトへはアクセスできず、Twitterアカウント、Instagramアカウントも非公開となっている。

なお、ScanNetSecurityの取材に対し渡部亮氏は「弁護士と相談して連絡する」と回答したが、3月27日時点で連絡はない。
《高杉 世界( Sekai Takasugi)》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×