警察庁は1月30日、「複数のIoT機器等の脆弱性を標的としたアクセスの増加等について」とする注意喚起を「@police」において公開した。同庁のインターネット定点観測システムでは、さまざまなIoT機器の脆弱性を悪用し「Mozi.m」または「Mozi.a」という名称のファイルをダウンロードさせた後、その実行を試みるアクセスの増加を観測しているという。これらのファイルは、IoT機器に感染する「Mirai」の亜種とみられる。警察庁では、このようなIoT機器等の既知の脆弱性を悪用し「Mirai」亜種の感染を狙った11種類のアクセスを確認しており、各アクセスの宛先ポート別推移および各アクセスの内容について紹介している。同庁ではユーザに対し、IoT機器のファームウェアを最新に保ち、必要な設定変更を行うこと、インターネットに接続する際にはルータを介すること、必要がない場合はルータのUPnP機能を無効にするなどの対策を挙げている。同庁ではこのほか、「DVR/NVR/IPC機器のAPIの脆弱性を標的としたアクセスの増加」「Apache Solrを標的とした探索行為等のアクセスの増加」も合わせて発表している。
Microsoft Windows の AppXSvc において設定ファイルの操作時のハードリンク検証不備により任意のファイルが上書き可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2020.1.21 Tue 8:15