株式会社カスペルスキーは1月16日、Kaspersky Labのグローバル調査分析チーム(GReAT)による「Kaspersky Security Bulletin:2020年サイバー脅威の予測」を発表した。この予測は、GReATが2019年に観測した変化を元に、複数のガイドラインとインサイトによって、サイバーセキュリティコミュニティを支援する目的でレポートにまとめたもの。ここ数年の個人情報漏えい事件の多発により、サイバー攻撃者は詳細な個人情報を数多く入手できるようになり、標的型攻撃を行いやすくなった。2020年は標的型攻撃がさらに高度になり、生体認証データなど機密性の高いデータを入手することで攻撃の幅を広げていくとしている。その手法には、動画や音声を対象としたディープフェイクの自動化も含まれるとしており、プロファイリングや詐欺、ソーシャルエンジニアリング手法の作成に活用されるとしている。このほか2020年の予測では、「積極的に別の誰かに罪を着せようとする偽旗攻撃の発展」、「ランサムウェアが標的型の脅威に変化」、「EUでの新しい銀行規制により新たな攻撃経路が発生」、「インフラストラクチャへの攻撃とPC以外を標的とする攻撃の増加」、「アジアと欧州の貿易ルートがサイバー攻撃の標的に」、「傍受やデータ詐取の新しい手法」、「モバイルを狙うAPT攻撃が急速に進化」、「AIを利用した個人情報の悪用が増加」を挙げている。
双葉電子工業のフィリピン子会社が Emotet 感染 ほか ~ 2019 年 11 月のふりかえり [Scan PREMIUM Monthly Executive Summary]2019.12.3 Tue 8:15