独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月20日、複数のApple製品で使用しているSecureROMに解放済みメモリ使用(use-after-free)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.7。影響を受けるシステム(プロセッサチップA5からA11を搭載する製品)は次の通り。iPhones 4s から iPhone X までiPad 第 2 世代から 第 7 世代までiPad Mini 第 2 世代および 第 3 世代iPad Air および iPad Air 2iPad Pro 10.5 インチ および 12.9 インチ 第 2 世代Apple Watch Series 1 から Series 3 までApple TV 第 3 世代 および 4kiPod Touch 第 5 世代 から 第 7 世代これらのシステムには、use-after-freeの脆弱性(CVE-2019-8900)が存在する。この脆弱性が悪用されると、製品に物理的にアクセス可能な第三者によって、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、同脆弱性は読み取り専用のSecureROMに存在するため、ファームウェアアップデートなどによる対策ができないため、脆弱性のない製品へ移行するよう呼びかけている。
Microsoft Windows の iphlpsvc.dll におけるファイル作成処理の不備に起因する任意のファイルが上書き可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2019.12.10 Tue 8:15