株式会社ラックは9月26日、「フォーラム構築ソフト『vBulletin』の深刻な脆弱性(CVE-2019-16759)で攻撃通信の急増確認」とする注意喚起を発表した。これは、9月24日に新たな脆弱性情報が公開されたもので、この脆弱性が悪用されると、パッチ未適用の「vBulletin5 すべてのバージョン」が動作するサーバにおいて任意のコードが実行され、データの改ざんや流出などの被害を受ける可能性がある。ラックのJSOCでは、9月25日夜にこの脆弱性を悪用する攻撃通信の急増を確認している。この時点ではゼロデイ脆弱性であったため、容易に悪用できることから非常に多くの攻撃が行われていた。攻撃通信は、Webサイトにバックドアを仕掛けるものが数多く見受けられたという。ラックではユーザに対し、Webサーバのログに「POSTリクエストかつ、"routestring=ajax/render/widget_php"を含む文字列」がないか検索するよう呼びかけている。