家庭用IoT機器などを発信元とするアクセスが増加(警察庁) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

家庭用IoT機器などを発信元とするアクセスが増加(警察庁)

警察庁は、「宛先ポート 5500/TCP、5555/TCP および 60001/TCP に対するMiraiボットの特徴を有するアクセスの増加について」とする注意喚起を「@police」において公開した。

脆弱性と脅威 脅威動向
警察庁は7月19日、「宛先ポート 5500/TCP、5555/TCP および 60001/TCP に対するMiraiボットの特徴を有するアクセスの増加について」とする注意喚起を「@police」において公開した。同庁のインターネット定点観測システムでは、2019年6月中旬から宛先ポート 5500/TCPおよび60001/TCP に対するアクセスの増加を観測しているという。

このアクセスは、宛先IPアドレスとTCPシーケンス番号の初期値が一致するMiraiボットの特徴を有しており、宛先ポート 5500/TCP に対するアクセスの多くは、外部サーバから不正プログラムのダウンロードおよび実行を試みるものであった。また、着信元(送信元)IPアドレスは、海外製デジタルビデオレコーダ等のIoT機器のログイン画面が表示されるものであり、これらの脆弱性を悪用していると考えられる。

6月下旬より観測した宛先ポート60001/TCPに対するアクセスは、外部サーバから不正プログラムのダウンロードおよび実行を試みるものであり、不正プログラムに感染した日本国内を含むWi-Fiストレージ製品が、他への感染活動として、宛先ポート60001/TCPに対してアクセスを試みているものと考えられるとしている。5555/TCPへのAndroid Debug Bridge(ADB)のCONNECTメッセージを含むアクセスは6月下旬から増加しており、同様にMiraiボットの特徴を有している。このポートは、スマートテレビ、TV Box等のAndroid搭載機器の一部製品で使用されている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×