独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月21日、Apache Software Foundationが提供する「Apache Tomcat」にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.5。これは、The Apache Software Foundationから脆弱性に対するアップデートが公開されたことを受けたもの。影響を受けるシステムは次の通り、・Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.19 まで・Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.40 までこれらのバージョンには、「HTTP/2 プロトコルの処理においてリソース制御が適切に行われていない(CVE-2019-10072)」脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、遠隔の第三者によってDoS攻撃を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。脆弱性の対策版は「Apache Tomcat 9.0.20」および「Apache Tomcat 8.5.41」。