経済産業省は6月17日、ビルシステムに関するサイバーセキュリティの確保を目的に、そのサイバーセキュリティ対策の着眼点や具体的対策要件を体系的に整理した「ビルシステムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン第1版」を策定したと発表した。産業分野別のサイバーセキュリティ確保の一環として、エレベーターや空調など多くの制御系機器を有するビル分野に関して、ビルシステムに関するサイバーセキュリティの確保を目的としたもの。同ガイドラインは、ビルシステムに対して考えられる脅威について、場所ごと、機器ごとに分類し、それぞれの場所や機器について考えられるインシデント、リスク源、その対策要件をポリシーレベルで整理しています。また、その対策ポリシーを引き継ぐ形で、ビルやビルシステムのライフサイクルに展開し、ライフサイクルの各フェーズごとに取るべき対応策を整理してまとめている。