NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は6月12日、セキュリティ市場調査ワーキンググループによる「2018年度 国内情報セキュリティ市場調査」を発表した。これによると2017年度の情報セキュリティ市場は、ツール市場が5,674億円、サービス市場が5,194億円で、合計1兆868億円となった。2018年度の予測値は、ツール市場が5,871億円、サービス市場が5,389億円で、合計1兆1,260億円とみている。さらに2019年度の予測値は、ツール市場が6,128億円、サービス市場が5,643億円で、合計1兆1,177億円になると予測している。情報セキュリティツール市場では、コンテンツセキュリティ対策製品が2,154億円で38%を占め、アイデンティティ・アクセス管理製品が1,179億円で20.8%、システムセキュリティ管理製品が870億円で15.3%、ネットワーク脅威対策製品が826億円で14.6%と続いた。もっとも伸び率が高かったのはセキュリティ情報管理システム・製品で128.7%。2018年度の予測値でも、セキュリティ情報管理システム・製品が20.0%でもっとも伸びるとしている。情報セキュリティサービス市場では、セキュリティ運用・管理サービスが2,444億円で47%を占め、セキュアシステム構築サービスが1,155億円で22%、情報セキュリティコンサルテーションが1,053億円で20%と続いた。もっとも伸び率が高かったのは情報セキュリティ関連認証・審査・監査機関(サービス)で168.5%。2018年度の予測値では、情報セキュリティ関連資格認定及び教育サービスが10.0%でもっとも伸びるとしている。