独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月3日、Quest(Dell)が提供するシステム管理アプライアンス「Kace K1000」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。「KACE SMA Version 9.0.270 より前のバージョン」には、SQLインジェクション(CVE-2018-5404)、格納型のクロスサイトスクリプティング(CVE-2018-5405)、不適切なアクセス制御(CVE-2018-5406)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性により、当該製品にログインできるユーザによって、機微なデータを取得される(CVE-2018-5404)、当該製品にログインできるユーザによって、管理者を含む他のユーザのセッションを乗っ取られる(CVE-2018-5405)、当該製品にアクセスできる第三者によって、管理者アカウントを作成されたり、製品の設定を変更される(CVE-2018-5406)可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートするよう呼びかけている。