オランダに出張中の教員が患者の個人情報が記録されたUSBメモリの盗難被害に(福島県立医科大学) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

オランダに出張中の教員が患者の個人情報が記録されたUSBメモリの盗難被害に(福島県立医科大学)

公立大学法人福島県立医科大学は4月19日、同学教員が患者の個人情報を含むUSBメモリ等が盗難に遭ったことが判明したと発表した。

インシデント・事故 インシデント・情報漏えい
公立大学法人福島県立医科大学は4月19日、同学教員が患者の個人情報を含むUSBメモリ等が盗難に遭ったことが判明したと発表した。

これはオランダに海外出張中の本学教員が現地時間の4月10日夕刻に、移動中の電車内で個人情報が含まれたUSBメモリ等外部記憶媒体が入ったバッグを頭上の棚に置いていたところ盗難に遭ったというもので、同日中に現地警察に盗難被害届を提出したが現時点で発見には至っていない。

盗難にあった個人情報は下記の通り。

1.いわき市医療センターの患者情報:86名分
A:超音波検査を受けた患者の以下の情報:79名分
(超音波検査画像データ、氏名(アルファベット)、患者ID、性別)
※うち69名は、上記に加え手術記録(氏名(カタカナ)、手術の理由、手術日、手術の内容、手術前後・手術中の超音波所見)も含む。

B:透析センター外科を受診した患者の以下の情報:66名分
(氏名(漢字又はカタカナ)、年齢、一部生年月日(10名程度)、紹介元医療機関名、同センター受診前に通院していた医療機関の所在市町村名、通院理由、同センターで受けた治療)

※AとBについて59名が重複しており実人数は86名分。

2.緑の里クリニック(宮城県岩沼市所在)の患者の以下の情報:33名分
(氏名(漢字)、年齢、性別、住所、緑の里クリニックで透析を受けていた期間、クリニックへの交通手段、合併症の有無)

なお現時点では、盗難にあった情報に基づいた被害報告や不正利用の報告は入っていない。

同学では、いわき市医療センターの該当者に対し4月19日付けで謝罪と状況説明の文書を送付し、緑の里クリニックの該当者についても現在協議中。

同学では、全教職員に対し外部記録媒体、携帯端末、コンピュータ等の電子機器の適正管理と診療情報の適正管理、保護等について周知徹底し、また個人情報の取り扱いに関する研修等を強化し再発防止に努めるとのこと。
《ScanNetSecurity》

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