独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月18日、Broadcom製Wi-Fiチップセット用「Broadcom wlドライバ」およびオープンソースの「brcmfmacドライバ」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Broadcom wlドライバには、2件のヒープバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2019-9501、CVE-2019-9502)が存在し、オープンソースのbrcmfmacドライバには、フレーム検証回避の脆弱性(CVE-2019-9503)、ヒープバッファオーバーフロー(CVE-2019-9500)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、細工されたWi-Fiフレームを処理することで、サービス運用妨害(DoS)状態を引き起こされる可能性があり、状況によっては任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにbrcmfmacドライバにパッチを適用するよう呼びかけている。また、接続するWi-Fiネットワークを信頼できるものだけにすることで、脆弱性の影響を軽減できるとしている。