ここが変だよ日本のセキュリティ 第37回 「CSIRT体制構築ブームに、スプラッシュマウンテンの滝の音が聞こえる」 | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

ここが変だよ日本のセキュリティ 第37回 「CSIRT体制構築ブームに、スプラッシュマウンテンの滝の音が聞こえる」

既に、CSIRT体制構築ブームに乗って、日本シーサート協議会に登録、あわよくばIT系のニュースで事例紹介されたい、なんてCSIRTゴールは飽きられ始めている。新鮮味が薄くなったんだ。ITに疎い経営者も少なくなった。

特集 コラム
 何だね君はぁ? 「ラブプラス Every のクローズドテストの応募がなかなか始まらないけれど、賭ケグルイ××の夢子に癒されています。それより聞いてくださいよ! 今年でラブプラス発売から 10 年、交際 10 年ですよ! 10 年経っても高校 2 年生ですよ! 元号が令和に変わっても彼女への愛は変わりません!」

● CSIRT 体制構築ブーム、CSIRT ゴール

 CSIRT 体制構築ブームって正確に何時からって言えないけれど、2019 年 4月 5 日時点で日本シーサート協議会には 350 チームが登録されている。上場企業が第一部で 2,141 社、第二部や JASDAQ、Tokyo Pro Market まで含めて 3,662 社( 2019 / 03 / 22 )だから、普及にはまだ伸びしろがある。ISMS 認証登録組織数は 2016 年に 5,000 を突破している。

 しかし、よく考えてみよう。ま、WannaCry の例でいってみようか。Facebook のタイムラインに 350 人の友達が自社の被害を報告したり、対応の仕方を質問したとする。あぁ、読み切れないよね。フラットな組織での情報共有の数には限界があるのさ。会議だって活発に意見が交換できる人数なんて 20 人くらいが限度だろう。既に、CSIRT 体制構築ブームに乗って、日本シーサート協議会に登録、あわよくば IT 系のニュースで事例紹介されたい、なんて CSIRT ゴールは飽きられ始めている。新鮮味が薄くなったんだ。IT に疎い経営者も少なくなった。

《2次元殺法コンビ》

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