総務省は2月21日、平成31年の「サイバーセキュリティに関する総務大臣奨励賞」の受賞者を決定し、公表した。同賞は、地方自治体・民間企業・各種団体等のサイバーセキュリティ対応の最前線(現場)において優れた功績を挙げている個人・団体を表彰するもので、平成29年より実施している。表彰式は平成31年2月25日に京王プラザホテルにて行われる「サイバーセキュリティ国際シンポジウム」において行う予定。今回の受賞者と功績の概要は次の通り。・個人(五十音順)中島明日香氏(NTTセキュアプラットフォーム研究所 研究員) 自身が代表者を務めるコミュニティ「CTF for GIRLS」を設置し、女性技術者限定の勉強会を定期的に開催するなど、女性技術者の技術向上に貢献している。神薗雅紀氏(PwCサイバーサービス合同会社サイバーセキュリティ研究所 所長) 斬新なアイディアや自身の持つセキュリティに関する深い知見を生かし、セキュリティに関する新たな視点からの調査・研究開発等を行うほか、大学での講義等を通じてサイバーセキュリティ研究者の教育・育成に尽力するなど、我が国のサイバーセキュリティ向上に多大な貢献をしている。・団体島根県邑南町(代表:石橋良治氏) 町役場で発生したインシデントに対して迅速かつ適切に対応し、町村単位ではいち早くインシデント対応チーム(CSIRT)を設置した。また、CSIRT設置後も、県や関係機関主催の訓練や演習に参加し、セキュリティ担当職員の能力向上を図るなど、人口1万人規模の自治体ながら、業務効率や費用とのバランスを取りながらセキュリティ対策を推進している。