独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月12日、株式会社NTTドコモが提供するAndroidスマートフォン端末「V20 PRO L-01J」に、当該製品がクラッシュする脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは4.3。札幌学院大学の原田寛之氏、個人事業主の本間雅史氏、東北大学の後藤英昭氏が報告を行った。「V20 PRO L-01J ソフトウェアバージョン L01J20c および L01J20d」には、Wi-Fi CERTIFIED Passpointを利用した接続処理に不備があり、結果として、Passpointを有効にしている当該製品がクラッシュする脆弱性(CVE-2019-5914)が存在する。細工されたPasspoint対応アクセスポイントを悪意のある第三者が設置した場合、その通信圏内の当該製品がクラッシュする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。