独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月7日、デジタルアーツ株式会社が提供する有害サイトへのアクセスを遮断するWebセキュリティソフトウェア「i-FILTER」に、複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは6.1。株式会社ラックの山崎圭吾氏が報告を行っており、ラックも「『i-FILTER』に複数の脆弱性。導入企業は最新版に更新を」とする注意喚起を発表している。「i-FILTER Ver.9.50R05 およびそれ以前」には、クロスサイトスクリプティング(CVE-2018-16180)およびHTTPヘッダインジェクション(CVE-2018-16181)の脆弱性が存在する。仮想ホストからのエラーメッセージに任意の文字列を含ませることが可能であったため、攻撃者による悪意あるスクリプトを実行されてしまう恐れがある。具体的には、当該製品を使用しているユーザのWebブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される、HTTPレスポンス分割攻撃によって、任意のスクリプトを実行されたり、Cookieに任意の値を設定されたりするといった影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。