独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月27日、株式会社リコーが提供する「RICOH Interactive Whiteboard」製品に、複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。製品利用者への周知を目的に、開発者が報告を行った。複数の「RICOH Interactive Whiteboard」には、コマンドインジェクション(CVE-2018-16184)、ファイル署名不備(CVE-2018-16185)、管理者用パスワードに関する問題(CVE-2018-16186)、サーバ証明書が自己署名証明書である問題(CVE-2018-16187)、SQLインジェクション(CVE-2018-16188)の脆弱性が存在する。「W300Pファームウェア Ver1.0.13 およびそれ以前」には、OSコマンドインジェクション(CVE-2018-0629、CVE-2018-0630、CVE-2018-0631)、およびバッファオーバーフロー(CVE-2018-0632、CVE-2018-0633)の脆弱性が存在する。想定される影響は脆弱性により異なるが、遠隔の第三者によって管理者権限で任意のコマンドを実行されるなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。