株式会社カスペルスキーは8月9日、2018年第2四半期のサイバー脅威レポートを発表した。同四半期には、モバイルバンキング型トロイの木馬のインストールパッケージを61,045件確認した。第1四半期の18,912件から約3.2倍の増加となっただけでなく、Kaspersky Labによる同脅威の観測上、最大の数となった。増加のもっとも大きな原因はトロイの木馬「Hqwar」で、検知した新たな亜種の約半分はこのマルウェアに関連していた。同四半期のあらゆるモバイルマルウェアの攻撃のうち、モバイルバンキング型トロイの木馬の攻撃を受けたユーザの割合のトップ2は、米国(0.79%)とロシア(0.7%)であった。3位はポーランド(0.28%)で、第1四半期の9位から上昇しているが、主に亜種「Trojan.AndroidOS.Agent.cw」と「Trojan-Banker.AndroidOS.Marcher.w」が活発に拡散されたためとみている。