独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月2日、NECプラットフォームズ株式会社が提供する遠隔監視制御システム「コルソス CSDX および CSDJ シリーズ製品」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは8.8。製品利用者への周知を目的に開発者が報告した。影響を受けるシステムは次の通り。・CSDX 1.37210411 およびそれ以前・CSDX(P) 4.37210411 およびそれ以前・CSDX(D) 3.37210411 およびそれ以前・CSDX(S) 2.37210411 およびそれ以前・CSDJ-B 01.03.00 およびそれ以前・CSDJ-H 01.03.00 およびそれ以前・CSDJ-D 01.03.00 およびそれ以前・CSDJ-A 03.00.00これらのシステムには、アクセス制限不備(CVE-2018-0613)およびクロスサイトスクリプティング(CVE-2018-0614)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、ユーザ権限でログインしたユーザによって、任意の管理者権限操作が実行されたり(CVE-2018-0613)、当該製品にログインしているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される(CVE-2018-0614)可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。