株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は5月21日、2件のBIND 9.12.xの脆弱性について注意喚起を発表した。脆弱性は、「サービス性能の劣化及びDNSサービスの停止」(CVE-2018-5737)、および「DNSサービスの停止」(CVE-2018-5736)。いずれも開発元であるISCから発表されたもので、ISCでは本脆弱性の深刻度(Severity)を「中(Medium)」と評価している。CVE-2018-5737の脆弱性は、serve-staleの実装の不具合などが原因で、namedのサービス性能の劣化やサービスの停止といった、運用上の問題を外部から誘発される可能性がある。CVE-2018-5736の脆弱性は、ゾーンデータベースの参照回数を数える処理の不具合が原因で、namedが異常終了する障害が発生する可能性がある。影響を受けるバージョンは、いずれも「9.12系列:9.12.0~9.12.1」。JPRSでは、同脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.12.1-P2)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を速やかに適用するよう呼びかけている。