NTTデータ先端技術株式会社は4月24日、Drupalに含まれるリモートコード実行に関する脆弱性(CVE-2018-7600)に関する検証レポートを公開した。この脆弱性は、2018年3月28日にDrupalのオープンソースコミュニティに所属するJasper Mattsson氏によって報告されたもので、Drupal Coreと呼ばれるDrupalの基本機能の実装において、DrupalのフォームAPIにおけるAJAXリクエストの処理機構で適切な処理がなされない欠陥に起因するもの。この脆弱性が悪用されると、Drupal Coreと呼ばれるDrupalの基本機能の実装において、ユーザ認証を必要とせずリモートから任意のコードを実行される可能性がある。同コミュニティでは本脆弱性の深刻度を「Highly Critical」と評価している。この脆弱性の再現性について、同社の鈴木涼太氏、野本竹春氏が検証を行った。検証は、CentOS 7.3.1611上のDrupal 8.4.5をターゲットシステムとして実施した。Drupalに対して任意のコード実行を目的とする不正に細工したHTTPリクエストをスクリプト実装し、攻撃コードを送信した。検証の結果、標的サーバ上にシステムファイルを配置し、参照可能な状態にすることに成功した。