株式会社サイバーセキュリティクラウドは4月19日、「Drupal」の脆弱性を突いた攻撃が急増しているとして「サイバー攻撃速報」を発表した。サイバー攻撃速報は、各業界の企業に対してサイバーセキュリティに関する注意喚起をリアルタイムに実施するため、独自に集約したサイバー攻撃に関するデータを分析したもの。攻撃されている脆弱性は、Drupal 7.xおよび8.xの複数のサブシステムにリモートコード実行が可能になるもの(CVE-2018-7600:SA-CORE-2018-002)で、米国時間の4月12日から複数のサイトで同脆弱性を悪用する概念実証(PoC)コード公開された。攻撃はその翌日から急増し、その後も断続的に続いている。攻撃元のIPによると、アメリカ(37%)、エクアドル(14%)、ベトナム(12%)が多いものの、かなり分散されている。Drupalでは、同脆弱性を解消する最新バージョン「Drupal 7.58」および「Drupal 8.5.1」を公開しており、バージョンアップもしくは修正パッチの適用を推奨している。