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2018.11.18(日)

CASBのダークサイド ~ その誤解と導入後の課題

2月から2ヶ月にわたって福岡、名古屋、大阪、東京の四都市で開催された専門家による講演を中心としたセキュリティカンファレンス「Security Days Spring」は、のべ15,000名を超える来場者を迎え、3月9日東京で閉幕した。

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2月から2ヶ月にわたって福岡、名古屋、大阪、東京の四都市で開催された専門家による講演を中心としたセキュリティカンファレンス「Security Days Spring」は、のべ15,000名を超える来場者を迎え、3月9日東京で閉幕した。

盛況だったセッションのうち特に、3月7日に開催された株式会社シマンテック エバンジェリスト 高岡 隆佳 氏による「これから始めるCASB-企業のセキュリティ境界線を延伸するために」をレポートする。

シマンテックがエンタープライズ向けProxy製品で有名なBlueCoat社を2016年に買収したことは知られているが、BlueCoat社の製品ポートフォリオの中に「Elastica」というCASB(Cloud Access Security Broker)ソリューションが含まれていたことは、まだあまり知られていないだろう(2016年の本誌によるElastica取材記事)。

ノートン製品でおなじみのアンチウイルスにはじまり、業界屈指の実績を持つ情報漏えい防止製品、そしてProxyとCASBをも擁する総合セキュリティベンダが、果たして新しいCASB市場にどんな提案を行うのか。会場の関心が高まった。


セッション冒頭の挨拶で高岡氏は、CASBを研究するワーキンググループを自ら立ち上げるなど、活動のもうひとつの軸を置いてきた国際非営利組織 Cloud Security Alliance の年次イベントの集客数に言及し、2016年開催時は100名の定員が埋まらなかったものの、昨2017年は200名の定員が満員となり、本年2018年は、昨年の倍である400名のキャパシティで現在集客を行っていると述べ、「CASBへの関心が年を追う毎に高まっている」と、ここでも満員となった Security Days Spring 2018 の会場に向け呼びかけた。

「いまCASBに関心を持つ多くの企業が解を見い出そうとしている。是非正しい判断をしていただきたい」と語る高岡氏は、そもそものCASBの定義のおさらいを行った。

ユーザのクラウドアクセスに対するSSL Proxyによる「可視性」、PCIDSSやGDPRなどのガバナンスに沿ったアプリケーションかどうかを判断する「コンプライアンス」、クラウドサービスからのマルウェア侵入やシャドウITを制御する「脅威の防御」、クラウドへの通信の暗号化やクラウドへの情報漏えいを防ぐ「データ保護」の四つの主要機能が解説された。

なお、CASBがクラウドのセキュリティの穴を埋めることで、企業のクラウドシフトはよりいっそう加速するものの、ある程度の数のクラウドサービスを使っていたときはじめてCASB導入効果が生まれる。日本に多いOffice 365を中心とした2~3件程度のクラウドサービス利用の場合はむしろ、社内に残ったアプリケーションの管理も考慮すると管理効率も投資対効果も上がらないという。目安として米国を例に、平均的な数として10~20(のクラウドサービス)という数字を挙げた。

ここで言葉を切った高岡氏は会場に「ここまで申し上げたのはCASBの“表の部分”であり、あくまで“CASBの理想”です」と語り、講演の本題である「CASB導入の課題と誤解」に入った。

《ScanNetSecurity》

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