福岡を皮切りに名古屋、大阪、そして3月7日からの3日間、東京で開催される「Security Days Spring」は、国内外のセキュリティベンダーによるセミナー中心のイベントで、多くの企業や専門家が最新知見の講演を行う。株式会社ソリトンシステムズ マーケティング部 部長 高橋未来央氏は、3月7日(水)14時15分から「ソリトンの働き方改革社内事例から見えた課題と解決 仮想化技術に頼らない『アプリケーションラッピング』とは」と題した講演を行う。新しいワークスタイルや現場からの要望に応える形で開発されたソリューション、アプリケーションラッピングについての詳細と、自社がいち早くユーザーとして社内業務に取り入れた事例とともに解説する。どんなソリューションなのか、講演の見どころを高橋氏に聞いた。――さっそくですが、アプリケーションラッピングとはどのようなものなのでしょうか。一言でいえば、リモートワークをセキュアな環境で実現するためのソリューションです。従来からも、リモートデスクトップによるログインやセキュアブラウザといったものがありましたが、VPNの設定や接続が面倒だったり、レスポンスの問題がありました。セキュアブラウザも、サイトへのアクセスはできてもファイルの修正などに制限があったり、作業用にファイルをダウンロードすると、ローカルデバイスにファイルが残ってしまう問題もありました。アプリケーションラッピングは、デバイス側にラッピングボックスを用意して、限りなくローカルに近い操作感でアプリの利用やファイル操作を可能にします。データはラッピングボックスで保護されますし、最終的にはデバイスにファイルが残ることはありません。ブラウザやリモートデスクトップとも違う、セキュアなリモート環境を実現するもの思えばいいでしょう。――なぜアプリケーションラッピングを開発したのでしょうか。